tsukinosayakanari’s diary

コロナ禍で思ったこと

コロナ禍ではじめたこと、バイクのはなし

暖かくなってきてコロナの感染者が減ってくると、気が緩むのか、憂うことが減るのか、書くことが思いつかなくなってきます。

そう言ってるうちが華だとはわかってるんですけどね。

 

コロナ禍になって始めたことの一つに、バイクがあります。結構自分以外にも同じようにコロナで始める人多いみたいで、バイクが売り上げ好調とか。

 

車での免許取得は最初からATだった世代で、すでに車の公道運転は10年以上で慣れていたと思ってたけど、あらためてバイクでマニュアル操作で運転すると、いろいろ気づかされる。

最初はなかなかニュートラルにギアがはいらなくてクラッチが離せず、握りっぱなしで左手が痛い、足回りがよたよたしている、スピード出すのも怖くて、原付30km/hに余裕で追い越されていく・・・

普通の自転車なら、結構自由に歩道/車道をスピード出したり、交差点待ちでスマホチェックしたり、買い物をかごに入りきらなかったらハンドルにぶらさげて帰ったりしていたのだけど、そういったことできると思ってたら、全然バイクは無理だった!!

渋滞中の車のすり抜けなんて、バイクが倒れたらどうするんだと思うと怖くてできないし、信号待ちでもクラッチから手を離すのが難しいし、そこから手袋を外してスマホ触るなんて時間が足りない。そもそも交差点の歩道の信号機点滅→黄色→赤色→右折専用→赤→こちらの信号が青、の一連を見逃さないようにしないと、ギアを一速でスタートすると次はニュートラルになってしまってこけてしまう。二速でスタートだ。

・・・などなど、車の運転だったら何も考えず飛ばしたりしてきた運転技術の行間を、あらためて見直す機会となった。

そのうちにこの一連の操作が慣れてきて習慣化して、今やヘルメットの中にBluetoothで音を流しながら運転する余裕が出てきた。

なんだか少し、自分が携わっている全身麻酔に似ているなあと思いました。麻酔科医が全身麻酔の導入で、薬投与!マスク換気!喉頭展開して気管挿管!安全確認して人工呼吸器!と初心者のころはびくびくしながらやってきたのに似ている感覚だ。経験をつんて慣れていけばどうってことないし、たいていの人が最終的には安全に使えるし、事実マシンも進歩しており、昔は必要だっただろう特別な神の手のようなテクニックはあんまり出番がない。でも、致命的に運転や麻酔に向いていない人もいる。

 

しかし、思春期の繊細な時期になまじバイクに乗ったら、調子に乗ってけがとかしてたかもなあ・・・分別がついた中年になってから、そしてスマホBluetoothが発明されてからバイクにのりはじめて、ほんとよかった。

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